2011年7月23日土曜日

輪島塗(直し物編)

卓上膳の直し物(掛けたり、向けたり、カサカサに、艶が無く成ったり、木が出て切れたりした物を新しく塗り直す、修繕作業を「直し物」とよんでいる) 最近こんなのが来ます、結構大事に長年使い込んで、、それでも多分業務用かな~~掛け割れが落としたりぶつけたりで、、こんな風に成ってしまう、、

で、作業の始まりですが、、サンドペパーで、掛けた所のザラをとって、、コクソを特にこんな掛けには練って触れる位の物を使う、、字は分からないが、、「たてこくそ」と読んで居ます、、



で、、作業中手が漆だらけに成るので途中の写真は撮れませんが、、こんなのでも直せます、

上縁が掛け外縁を多分落として何かの過度にぶつけたのでしょうね~~


で、1回目はこんな感じまで、コクソを持って、地の粉を表面に蒔いた所ですが、、これが乾くまで1週間は触れません、


この位有ると仕事って感じ、、


直し物は何処まで直すかが、、コスト時間、見た目、完成度を何処までにするのかも、見積もりが結構厄介な仕事ですよ、、今回は裏は触らず、次回又痛んだら一緒に裏も直す予定に仕事を進めて行く事に成りました、、¥4000位の直し賃、、新品を買うと¥2~30000位はするしろものですので、、直しをお勧めします、、只し、、プラスティクや、他の産地の物で有れば買い替えをお勧め致します、、新品がこのお値段で買えますから、、


お安い物を2~3年で買い替えるのか、、輪島塗の物を4~5年使って直すのか、、は考え方次第でしょう~~

2 件のコメント:

天野誠 さんのコメント...

おはようございます。

業界にいるのに「直し物」を見た事がありませんでした・・。初めて見ました〜。本当に勉強になります。

それにしてもヒドい壊れようですね・・。輪島塗のお盆、我が家ではさすがにこんな乱暴な扱い方は出来ません(笑)。

なか さんのコメント...

誠さんどうも~~~

直し物は私たち物を造る者にとっては大事なお仕事ですよ~~~車が壊れたら直すのと同じ事でメンテナンスをしないと、、新品を買うのよりも遥かにお安く新品に戻せるのは輪島塗高だと思いますよ~~例外も有ります、が、他産地の物でも好いのが沢山有りますよ、、、

多分ですが、、この直し物は倉庫か押入れに格好長く入って居た物でしょう、、

只、これと同時に壊れの軽いのも一緒に、、多分20年位上手に使って居た感じ、、壊れた物から使わなく成って数が足らなくなったので今回の直しのお仕事に、、

私ら畳の生活では無く立ち仕事の現場では、、こんな壊れ方は大事にしててもしょうがないのでしょうけれど、、床がコンクリなのでしょう、、

畳の無い家増えてますからね~~(^^;v