2011年3月18日金曜日

刷毛の切り出し、

今日は久々にこんな事を、、上塗師は刷毛が命、、ってか、、(^^v じゃ無くて、髪の毛は女の命、、それを頂いて賭けが作られて居る、今では刷毛を作りをされてる方もいないのでは、、無いだろうか、広重さんが最後のお一人、今では作っていないと聞いたのだが、分からない、以前輪島に物産展でお会いして刷毛を特注したのを思い出しました、、、私より4つ5つ年上だった様な気がしますが、、
で、刷毛の切り出しですが、右が今まで使って短くすり減り薄く弱く成って来ると、左は、今日切り出した物、結構手間が掛かる、、のこぎりで切断、、?なぜか毛の根本では無く少し余分にカットします、この5mmほどの部分は漆が浸みこみ、カチカチに、、金槌で叩くのですが、、解れない、、

こんな事も、、刷毛の横に竹を貼るのですが、、何故だと思いますか~~普通刷毛やさんが作ったのは外側が、檜だと思いますが、表裏両サイドに貼って販売してます、が、、簡単な事ですけれど、、すぐにすり減って中身が、、出て来ます、、で、竹を外皮に近い所を剥いで、コクソ(のり漆に、木くづ)で、麻ひもで力技で絞めつけます、、
で、、道具ですが、そんな難しい物は有りません、鋸、鉋、ケガキ、切り出しナイフ、
で、、出来上がりですが、髪の毛を固く密に揃えてくれたから出来る事です、、
これから2年ほど愛用される事でしょう、、、私と、、

切り出し、そう言えば、輪島塗を継いで以来、30年使って居ます、、
で、、刷毛にも種類呼び方が有ります、下から、鏡刷毛(面積の広い所&椀とかの外とか)
2番目は、椀刷毛(主にお椀の中を)
3番目は、切り刷毛(主に御重箱とか鏡刷毛で塗った両脇を)
4、5番目は、隅刷毛(お椀お重の、隅に溜まった漆を取るのに)
と、言う事で、今日のお仕事は、、たったこれだけしか進みません、、

2 件のコメント:

ろくざ さんのコメント...

そういう職で食っていくことはとても難しいのでしょうけど。
最初からそういう職に行けばよかったなぁって思います、もともと興味があって若いころずいぶん悩んでました。
けっきょくつてがなくて。
あれば進んでいた道のひとつですねぇ。

今から弟子入りなんてしても無駄でしょうもんね。

今回呉須のゴブレットが一つ割れてしまって。
本物の漆じゃないんですが、自分でてきと~に直してみようと思ってます。
それでできるようになったら、今後食器が割れても直せますもんね。

(● ̄▽ ̄●)

なか さんのコメント...

ろくざさん、、どうも~~~

いやいや、、私は職人ですから、、

ろくざさんのは、、芸術ですから、、弟子入りしなくても感性で何時でも出来ると思いますよ~~

手ほどきは私が1月有れば、、ろくざさんなら、素敵な作品が造れると、私が保証します、、、飯は食えるかは???です、が、(^^。


金継ぎは、東急ハンズに売ってるようでした、、

PS;今大阪から帰って来ました、、新漆とかで売ってましたよ~~。